会社の将来が心配になる古い体質と謎ルールにまみれた会社で働いた話
昭和的な考えの会社にいて疲れる。謎ルールの理不尽さにイライラする。転職したほうがいいのかな?
こんなお悩みをお持ちの方はいませんか?
私もそんな会社で働いた経験があり、…というかそのうちの1社で今も働いていますが、なぜ転職していないのかという結論も含めて、私の体験談をご紹介したいと思います。
前にブラックSESの記事も書いたのですが、こういうダークサイド的な話って聞いてて面白くないですか?
私はよく体験談ブログとか知恵袋とかまとめサイトとかで、そういうのを検索して暇つぶししてます(笑)
なぜなら社内ニートなんでね・・・。
ブラックSESの話はこちら
人売りビジネスに絶望し、光の速さで辞めたSESの話。
SESは闇であるという話がある一方、優良企業もあるという話も聞きます。 今回は私がかつて在籍していた闇の方のSESの話をしたいと思います。 特にオチがないただの思い…
もくじ
昭和脳企業1
- 家族経営(会長、社長、副社長)
- 創立100年超えで歴史だけは長い
- お局事務員さんがいる←だいたいこいつのせい
会社自体も昭和(というか明治)でしたが、お局事務員がその思想に染まりきってた上に超権力を持ってたので色々とダメでした。
Ep.1 紙への絶対的信頼
これは昭和脳エピソードの代表格だと思います。
なんでか分からないですが、おじさんおばさんって紙信仰なこと多いですよね。
この会社では取引先からの注文をシステムで全部管理していて、過去の取引ももちろん確認することができたのですが、なぜかシステムに入力したあとで紙で印刷し、ファイルに閉じるという作業がありました。
あとは伝票の控えも全部取っておいて、かつ取引先を五十音順に並べてファイルに閉じる必要がありました。
これがめちゃくちゃ大変で時間もかかる上に、そのファイルが開かれることは私がいた2年間で一度もなかったので全く無駄な作業でした。
本当に非効率でイライラしたので、社長に直談判して注文票を印刷してのファイル閉じは廃止、伝票は閉じるけど並び替えしなくてよくなりました。
ちーも
十数時間の作業時間短縮!
この考えの本当に怖いところは、紙への信頼度とは反対にデジタルに対しては謎に不信感を持っているところでもあります。
システムやExcelの関数で出した合計金額が合っているのか、電卓を叩いて確認しなければいけないというルールもありました。
Ep.2 昼休みはフルで休んではいけない
事務の女性陣は昼休みに食堂で全員一緒に昼食をとる。(無言、咀嚼音だけが鳴り響く)
そして30分前には休憩を切り上げて仕事に戻らなければいけませんでした。
これは別に会社から強制されてた訳ではないんですが、なんとなく全体的にそういう雰囲気だったしなにより戻らないと後でお局がチクチクとうるさいので周りに合わせてました。
昭和的な考えの一つに「自分はこの会社で働かせてもらっている!会社万歳!尽くします!」みたいな、もはや宗教に近い思想がある気がします。
労働者側の権利がどうとかより、身を粉にして働くのがいいと思っているんでしょう。
Ep.3 残業代をもらうのは恥ずかしいこと
これも会社信仰に絡む話。
始業時間の2時間早く出社しないと朝の作業が間に合わない曜日があり、お局事務員が毎週それをやってました。
フレックスタイムなんてないので早く退勤することはできないし、その分のお給料は出ません。
ある時お局がこの作業を交代制にしたいと言い出したとき、気の弱いおばさん事務員がお局に「その分のお給料とかって・・・。」って聞いてたのですが、「そんなの出るわけないでしょ!てかそんなの言えないでしょ!私だって今までもらってないのよ!」とヒスるヒスる。
(ここまで早出代が出てないのみんな知らなかった)
お局の気持ちもわからんではないですが、なんで今までそれを上司やら経理に相談しないのかとか、自己犠牲精神を人にも押し付けんじゃないよ、とか心の中でめっちゃ愚痴ってました。
まあ他の事務には権力がないのでお局に従うしかなかったんですが。
というか小さい会社だから社長も経理もこのこと知ってたはずなのに、みんな見てみぬふりなのはヤバいです。
ちなみに朝の分だけじゃなく、普通の残業も先にタイムカード切らされたりしてました。(お局に)
Ep.4 暖房が禁止
理由はわかりませんが暖房をつけてもらえませんでした。(冷房はついてた)
その代わり(?)に入社時UNIQLOのウルトラライトダウンが支給されました(笑)
入社時は10月くらいだったのであまり意味はわからなかったのですが、冬になったら建物が古いのもあって職場が冷蔵庫かのごとく寒かったのでなるほどなと思いました。
転職を決断
昭和体質に日々疲労困憊ではありましたが、それだけじゃなくちゃんとお給料でないのは普通にブラックだし、残業代の他に有給分の給料もしれっと入っていないことが後に判明したので辞めました。
結果的に辞めて大正解だったと思います。
昭和脳企業2
- 完全年功序列
- ホワイト
- 他の会社を知らない社員が多い
- 創立100年超えで歴史だけは長い(またか)
今書いてて思ったんですが、やっぱり昭和脳企業は歴史がある会社に多いんですかね。
Ep.1 完全年功序列
年功序列はまだ多くの企業で採用されているとは思いますが、個人的にもう古い考えだと思っています。
この制度のせいで仕事をしないおじさんおばさんが増え、そんな人でも自動的に役職持ちになっているので自分の上司となります。
本来上司がとるべき指揮系統が全く機能しないので最悪です。
Ep.2 超保守的で新しいことをやりたがらない
特にIT技術に対して異常に拒絶する傾向があります。
一応流行りなんでやたらDX、DXとは言うんですが、そのわりにそのサービスは怖いから使うなとか言って却下されることが多いです。
他には「利益を増やすためにWEB制作の請負なんかも今後やっていきたい」とか言ってたのに、WordPressは危ないしなんかあったときに責任とりたくないとかで積極的な営業は禁止。
どうしてもなお客さん(付き合いとか)の時だけWordPress製HPの改修やったりしてました。(結局やってるやないかい)
インスタ使ったビジネスはやってるので、インスタはよくてWordPressがダメっていう線引きがよくわかりません。
Ep.3 他部署を助けたら怒られる
この会社では部署間で売り上げを競うスタイルが定着しており、会社全体の売上を上げないとまずい状況であるにも関わらず、他部署との連携は拒否するという謎の風習がありました。
なぜかというと、部署の売り上げがそのまま部長の評価となるせいです。
自分の部署の人間が他の部署が取ってきた仕事を手伝うことは、会社にとってはプラスですが部長個人としては面白くないんですよね。他部署の部長の評価が上がってしまうので。
私はHPを作ったりする仕事を専門的にしてたので、営業さんやイベント企画の部署からHP作ってくれないかと頼まれることが結構ありました。
ですが部長がうちの部署の人材を貸すわけにいかないと言ってシャットアウトしてしまい、勝手に仕事をすれば私が文句を言われるので全て断ることになります。
でそのHP制作の仕事はどうなるのかというと、その部署の持ち出しで外注。私は仕事がなくなって社内ニート状態。
ちーも
会社にとってマイナスすぎる
Ep.4 部長の利益のために評価を下げられる
先程の話の続きです。
部署の売上=部長の評価といいましたが、その為に各部長はより優秀な人材を確保しておきたいと思っています。
毎年正気か?と思うほどの人数の人事移動があるのですが、その選考理由の一つに部長同士の社員取り取り合戦があるらしいのです。
ちーも
はないちもんめみたいな感じ
本当に衝撃だったのは部長のタバコ休憩に付き合わされた時に本人から聞いた話で、こいつは優秀だ!と周りにバレると別部署に取られるので、優秀エピソードは絶対に口外しないし毎年の人事評価も高くしすぎないようにしている。
とのこと。
はあ?なんじゃそれ。最低過ぎませんか?
てかそれ部署内の人間に言っちゃうのね・・・。
悲しいやらムカつくやら、やる気が一気に失せた瞬間でした。
他の部署でもおんなじ感じらしいし、きっとこの先もこの悪しき風習は受け継がれていくんでしょうね・・・。
この会社で働き続けるワケ
結局この会社には今でも在籍していて、しばらくは転職するつもりもありません。
色々と疲れはしますが、働いてて不満が一つもない会社なんて世の中にあるのか怪しいです。
そして昭和脳と謎ルールによって会社の将来が不安でも、そのせいで社内ニートになっていても、待遇なんかで言えばこの会社はホワイトなんですよね。
ちーも
給料そこそこいいし休み取れるし副業OK
なので年功序列を年取った時の担保として割り切って、頑張ると怒られるので今は言われたことだけやる社内ニートとしてお給料をもらい、会社がやばくなったときにいつでも離脱できるように&歳を取る以外で昇給が見込めない分副業をがんばる。
ということで今のスタイルに落ち着いています。
頼まれた仕事は最速でやってるので、サボってるわけじゃないですよ!
暇なときはなにをしても割と自由なので、本を読んだりWordPressやプログラミングの勉強したり、ブログを書くための情報収集をしたりして一応有意義ではあります。
ちーも
なんとなく仕事してるふりするのがツライけど
まとめ
私は今の環境に落ち着いてしまってますが、会社が自分に合わないと思ったらすぐ転職することをおすすめします。
体やメンタルの健康が一番大事ですからね。
うちの会社のほうがやばいよ!というエピソードがありましたら、Xやお問い合わせから教えていただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。