【日大通信】東京スク 英米文学演習Ⅰ~Ⅲ『シスター・キャリー』

    令和6年度 2月東京スク 英米文学演習Ⅰ~Ⅲ

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    みなさんこんにちは。だんだん暖かく過ごしやすくなってきましたね!
    冬は苦手なので春が来るのは嬉しいです(花粉以外)

    先週は東京スクーリングがあり、英米文学演習の授業を受けてきました。

    現在3年の終わりで取得単位は112。

    履修をミスったのでスクーリング単位が足りなくなってしまい、卒論の他は全てスクーリングで取らなければならず、さっさと終わらせられないしお金かかるしでめちゃくちゃしんどいです。

    英文学科は演習系のスクを計6回が必須なので、これから日大通信に入ろうと思っている方には英文学科以外を選ぶことをおすすめします。

    ちーも

    英語とか英文学やりたいとしても別の学科でも履修できるし・・・。

    あと余談ですが最近の宿泊費高すぎませんか!?
    コロナ明け(?)フィーバーなんでしょうか。アパで2万とかでビビり散らかしました。

    まだスクの結果は出てませんが労力もお金もだいぶかかっているので、合格できてるといいなと思ってます。

    もくじ

    授業内容

    担当は宗形先生で、題材はシスター・キャリー(Sister Carrie)という作品でした。

    シスター・キャリーについて

    『シスター・キャリー』(Sister Carrie)は、1900年に発表されたセオドア・ドライサーのデビュー作である。当時の大都会シカゴ・ニューヨークと、そうした大都会と共振する若い女性の姿をあざやかに描いた。

    Wikipediaより

    簡単なあらすじ

    主人公の少女キャリー・ミーバーは生まれ育った田舎を出て憧れのシカゴへ行き、先にシカゴに住んでいた姉夫婦の元で暮らすが、仕事も姉夫婦との関係もうまくいかずにいた。

    そんな中シカゴ行きの汽車で知り合ったセールスマンのドルーエと再会し愛人となって同棲。

    しばらく華やかな都会生活を楽しんでいたが、妻子持ちで一流バー支配人のハーストウッドと不倫関係となりニューヨークへ駆け落ちする。

    その後2人の生活は苦しくなり、ハーストウッドが仕事にありつけず落ちぶれていく一方で、キャリーはニューヨークの花形女優として大成功する。

    最終的にハーストウッドはキャリーに捨てられ、ガス自殺してしまう。

    シスター・キャリーという作品は今まで読んだことがなく、初見でした。(というかスク終わった今も読んでない)

    授業は作品が書かれた当時の「都会とは」「商品の価値とは」という点を中心に解説があり、当時の道徳基準となっていたコムストック法について、さらに作者ドライサーについての内容や、ドライサーの思想に影響を与えた進化論、社会進化論の話もちょろっと出てきました。

    オンデマンド授業

    事前のオンデマンド授業では上で挙げた内容や、原作の英文の解説などがありました。

    課題が毎日1つか2つ出たのでなかなか大変でした。

    対面授業

    1日目

    • 自己紹介(割と長くて1時間はやってた笑)
    • オンデマンド授業でやった内容の復習、
    • 映画『キャリー(黄昏)』鑑賞
    • 映画の感想を書いて提出

    2日目

    • 原作読解演習(順番に本文を読んで和訳・先生の解説)
    • アメリカについてざっくり
    • 本文の暗唱テスト
    • シスター・キャリー論文について解説、グループワーク
    • 最終試験

    1日目は正直スクがこんな感じで大丈夫?という感じで、内容もほとんどやったところの復習のみだったので楽ではありました。

    あとなんといっても映画鑑賞があったので、時間が経つのが早かったですね。

    日本版のタイトルは『黄昏』というらしく、1951年のもので白黒映画です。

    映画は原作とは内容が若干異なり、特に後半部分は映画の方がキャリーがいい人っぽく描かれている?らしい。

    授業全体を通して、キャリーは男を次々に乗り換えて自分は都会生活を楽しむ悪女(時にはパパ活女と言われてた)というような解説をされていたので、そういう先入観で見たら映画は別物という感じでした。

    映画ではキャリーはちょっと抜けてるけど頑張り屋ないい子という感じで、ハーストウッドが落ちぶれて死んでしまうのも不倫した自業自得じゃん。という風に感じました。

    あ、映画ではガス自殺のシーン自体はないんですが、これからやるんだろうなという匂わせシーンで映画が終わります。

    最後までハーストウッドを気に掛けるキャリーの優しさに感動して泣きそうになっていました。

    授業関係なく、映画は普通に面白かったです。こう思うのも原作を読んでいないからなんでしょうか。

    提出した映画の感想の中からいくつかの意見を先生が読み上げてましたが、あんまりキャリーを悪女とする意見はなかったように思います。

    それを見て先生は意外そうにしてました。

    難易度

    授業は同じような内容を繰り返し何度か説明するといった感じで量自体はあまりなく、ちゃんと聞いていれば単位は取れるんじゃないかなといった程度。

    最終試験は穴埋めや英文の和訳などで、どれも授業中に解説されています。

    暗唱テストがちょっと大変でしたが、シスター・キャリー冒頭の一文だけなので一夜漬けで頑張ってどうにかなりました。

    ちーも

    これを書いている現在、スクから何日か経ったけどまだ言えることに驚き

    When Caroline Meeber boarded the afternoon train for Chicago, her total outfit consisted of a small trunk, a cheap imitation alligator-skin satchel, a small lunch in a paper box, and a yellow leather snap purse, containing her ticket, a scrap of paper with her sister’s address in Van Buren Street, and four dollars in money. It was in August, 1889. She was eighteen years of age, bright, timid, and full of the illusions of ignorance and youth.

    https://www.owleyes.org/text/sister-carrie

    版権が切れているので、ネット上で初版の原文が読めます。

    財産4ドルで都会に出るってよくよく考えたらやばすぎ?

    シスター・キャリーは色々と考えさせられる物語

    一見すると不倫によって男が落ちぶれるという現代でもよくありそうな設定なんですが、当時の社会情勢(貧富の格差、ジェンダー問題、価値観)がかなり反映されていて、そういったことの事前知識があるとより楽しめる作品ではないかと思います。

    主人公キャリーのモデルはドライサーの実姉で、姉の体験が元になっているらしいというのも面白いところ。

    さいごに

    映画を見たことで原作を読んでみたいなと思ったので、時間を見つけて読みたいと思います。

    あと映画も時間の関係でちょっと飛ばされてしまったので、またちゃんと見たいです!

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